常設展示室
平成26年度策定した『宇佐市平和ミュージアム(仮称)基本構想・基本計画』に基づいて計画している展示室の概要について紹介します。
展示の方針
宇佐海軍航空隊を中心とした「戦争の歴史」をわかりやすく公開し、「平和の大切さと命の尊さ」について考える展示をめざします。
1「宇佐海軍航空隊」の歴史を伝える
長年にわたり収集してきた遺物や体験者の証言などの貴重な資料をもとに、宇佐海軍航空隊の歴史を展示します。広大な水田地帯を造成し練習航空隊として開隊した経過や、実戦部隊となり多くの若者がこの地から出撃し帰らぬ人になったこと。また、甚大な被害を及ぼした空襲など、戦時中のできごとが宇佐の風景や人々の心に深い傷跡を残したことなど、「戦争の歴史」を伝えます。
2「平和の大切さと命の尊さ」を考えるきっかけを提供する
「平和」や「命」について利用者とともに考えるミュージアムをめざします。戦争や宇佐海軍航空隊を知らない世代の人たちが実感をもって考えることができるよう、戦時中の国際関係や日本国内における社会的風潮などを理解し、戦時中のできごとや人々の心境などを自分に置き換えて想像し、「平和の大切さと命の尊さ」を考える展示を行います。
3フィールドの「戦争遺構と結びつける」機能を持たせる
宇佐に現存する数多くの遺構は、単なる戦争の傷痕ではなく、屋外にある重要な実物資料ととらえます。展示は本施設で終結するのではなく、フィールドに点在する遺構と有機的に結びつけることで、フィールドの中核となる施設として機能させます。
常設展示室
宇佐海軍航空隊を中心とした「戦争の歴史」をわかりやすく公開し、「平和の大切さと命の尊さ」について考える機会を創出します。
1プロローグ
古代から近代まで営々と育んできた宇佐の文化や美しい風景の中で暮らす人々に、戦争の足音が迫りくるまでの物語について、映像コンテンツを交えて紹介します。
2資料展示エリア
長年にわたり収集してきた遺物や体験者の証言などの貴重な資料をもとに、宇佐海軍航空隊の歴史を展示します。
3大型展示エリア
資料展示のテーマに関連する九七式艦上攻撃機や桜花、零式艦上戦闘機などの実物大模型を展示し、宇佐海軍航空隊の歴史を伝えます。
4エピローグ
戦争が終わり、平和な日常を取り戻した現在において、「平和の大切さと命の尊さ」を再認識し、戦争の記憶を未来へ継承する物語について、映像コンテンツを交えて紹介します。