記憶をつなぐ Vol.27(千人針)

収集資料や今に残る戦争遺構にまつわる「記憶」を紹介します。 

千人針
出征する兵士の無事を祈るため、女性が一人一針ずつ赤糸で結び玉を縫った布で、弾除けのお守りとして腹巻などにして身に着けました。寅年生まれの女性に自分の年の数を縫ってもらうと効果が大きいとされ、死線(しせん=四銭)や苦戦(くせん=九銭)を越えるとして5銭硬貨や10銭硬貨を縫いつけることもありました。