記憶をつなぐ Vol.52(『雲の墓標』と「宇佐空日記」(複製))

収集資料や今に残る戦争遺構にまつわる「記憶」を紹介します。

『雲の墓標』と「宇佐空日記」(複製)
阿川弘之著『雲の墓標』は、主人公吉野次郎の学徒出陣による海軍入隊から特攻戦死までを日記風に描いた小説です。実在した吉井巌(いわお)さんによる日記をもとにしており、日記には昭和19年9月から翌年5月までの宇佐海軍航空隊の様子も描かれています。『雲の墓標』には、特攻隊員となった学徒兵の揺れ動く心情がつぶさに描かれています。
雲の墓標
宇佐空日記