記憶をつなぐ Vol.76(陸軍大演習記念塔)
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大正9(1920)年11月、宇佐・中津・築上平野において行われた陸軍特別大演習の記念塔で、宇佐市を流れる駅館(やっかん)川右岸の高台、鷹居(たかい)公園に建てられています。特別大演習は大元帥(だいげんすい)である天皇の統監(総合監修)のもと、数万人規模の2軍団で4日間行われました。地方住民が天皇や皇太子の姿を見る機会はまれで、受け入れ側にとって地方の産業や文化を知ってもらえる滅多にないチャンスでもあり、特別大演習は地方にとって大イベントでした。この時は体調を崩していた大正天皇にかわり、当時の裕仁(ひろひと)皇太子(のちの昭和天皇)が演習を統監しました。
